コラム
むち打ちについて
2023.07.15
交通事故の衝撃で首に圧力がかかって、痛みやしびれが生じた状態で、レントゲンで骨折等の明確な他覚所見がない場合に、頸椎捻挫や腰椎捻挫と診断されます。
頸部捻挫・外傷性頸部症候群・頸椎症という診断名になることもありますが、症状や対処方法は同じです。
交通事故の衝撃で首が鞭のようにしなって衝撃を受ける様子から頸椎捻挫は「むち打ち」とも言われています。
頸椎捻挫の治療
まず事故後痛みが伴う場合は、すぐに医療機関へと受診しましょう。
交通事故の直後痛みがない場合でも、整形外科又は整骨院(接骨院)へとかかることをお勧めします。
概ね1週間以内に首や肩に症状が出る方が多く、腕のしびれやめまい、頭痛などの神経症状が出現することもあります。
また2週間程度経ってから医療機関に係ると、事故との因果関係が認められないこともあるので注意しましょう。
検査
整形外科にてレントゲン検査やMRIによる画像診断を受けます。
通院している病院にMRIの設備がなくても、医師に言えば、紹介状を書いてくれます。
MRIでは、外傷性の異常はないと判断されることが多いですが、経年変化(加齢による変化)であっても何らかの異常(膨隆等)があれば、後遺障害の認定がおりやすくなります。
リハビリ・通院・診察
痛みやしびれが続くのであれば医療機関の指示のもと、リハビリと診察を行ってください。
基準が公表されているわけではありませんが、頸椎捻挫の場合、通院回数が少なければ後遺障害が認定されることはほとんどありません。
整骨(接骨)院のみの通院について
整骨院や接骨院に通院されること自体は法的に問題ありません。
しかし、後遺障害の認定を受ける場合、上記の通り病院(整形外科)への一定程度の通院が必要となります。
病院と並行して整骨院や接骨院へ通院されるのは大丈夫ですが、整形外科への通院は欠かさない方が良いです。
治療内容
治療内容は各医療機関により多少異なりますが、症状に応じて物理療法・運動療法・手技療法の治療法を行います。
詳しく説明すると電気治療や温めたりする物理療法、器具などを使用する運動療法、施術者の手による手技療法この3つを合わせて後療法といいます。
一日でも早い回復・社会復帰を目指しましょう。